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rhBMP( 骨形成因子)によるインプラント手術革命

BMP2
 かなざわ歯科医院で行ったインプラントで使用したrhBMP(=人工合成された人型骨形成因子)です。実際のインプラント手術はビデオ撮影していますので、UPするまでいましばらくお待ちください。

 今まで骨組織がなくインプラント不可の患者さんは、入院全身麻酔による腸骨移植や顎からの自家骨移植や人工骨、牛の骨(かなざわ歯科では未使用)、死体の骨(かなざわ歯科では未使用)によって骨造成していた後、インプラントが埋められてきました。
 インプラントのための自家骨移植はいい方法ですが、骨をとるために新たな創傷をつくり、骨を削るので、不必要な痛み、腫れ、時には医療事故として神経麻痺(かなざわ歯科ではいままで1例もありません)が生じてきました。また高齢者のインプラントの場合、自家骨自体の活性が低いため骨造成がうまくいかない時もあります。また人工骨を使用したGBRも、縫合したところが破けて感染して失敗したり、十分な骨が再生できない場合も報告されています(かなざわ歯科ではいままで1例もありません)。牛の骨、死体の骨は、いくらメーカーが感染には気をつけているといっても、過去の血液製剤の事故、薬害肝炎の事件から見て、私はとても心配で患者さんに使用する勇気がありません。
 ところがrhBMP(=人工合成された人型骨形成因子)を使用することで、骨採取のための不必要な傷を作らず確実な骨誘導ができ、さらにrhBMPによって創傷治癒も促進されるので傷があとから開くリスクも減少され、自家骨採取にかかった手術時間もなくなるのでインプラントにとってとてもいい治療方法です。高齢者に関するrhBMP(=人工合成された人型骨形成因子)手術(70代)を見てもいい結果が出ています。

 一般の人、歯科医師、医師も含めBMP=骨形成因子について知らない人が多いので簡単に説明します。もともとアメリカの整形外科医(Urist)が、骨中に微量にあることを発見したのが始まりです。またBMPは歯の象牙質の中にも存在することがあとから判明しました。未分化間葉系細胞に作用し、骨芽細胞をつくりだし、本来骨組織がない筋肉内でも骨形成させる因子で、細胞の形質転換させる成長因子のひとつです。
 私が在籍した東北大学は、数年まえ化学の分野でノーベル賞受賞者がでましたが、私が研究していた口腔外科第二講座は先天的に口や顎が割れてうまれてきた子供に対し、治療を専門におこなっていました。とくに顎が割れたところに全身麻酔で腸骨から骨移植を行い、その後歯列矯正やインプラントにて歯列をなおします。この顎への自家骨移植は入院を伴い、腸骨から骨をとるので術後しばらくは車いすの生活になります。患者さんに負担が大きい治療です。そこでBMPを用いて簡単に顎の先天的な割れを治せないかと、第二講座のBMPの研究がはじまったのです。
 私は牛の歯からBMPを4M塩酸グアニジンとエタノールにて抽出し、動物実験を多数行いました。BMPを筋肉に注射すると骨はすぐにできますが、そのままでは吸収してなくなってしまいます。また圧力のかかる部位ではBMPにて形成された骨は経時的につぶれていきます。また単純にBMPだけを多量に使用しても骨はあまりできません。ですから単純に移植しても安定した骨組織は作れず、工夫が必要となってきます。安定した多量の骨組織を作り出すには特殊な方法が必要です。
 これがわかるまで、多数の動物の犠牲が必要としました。
かなざわ歯科医院では 大学院にてBMPの臨床応用について研究してきたのでrhBMP(=人工合成された人型骨形成因子)を使いこなすことができます。しかしBMPについて10数年まえから研究してきた大学は日本では限られていて、さらにそこで実際に研究しなおかつ現在口腔外科医としてインプラントにrhBMP(=人工合成された人型骨形成因子)を応用している人は全国規模でみてもきわめて少ない状態です。
 入院下で全身麻酔で腸骨から自家骨移植を行ったのちにインプラントを計画している患者さんや、牛の骨、死体の骨を使用する計画の患者さんで、悩んでいるあるいは感染等の心配から躊躇している方がいらしたらどうぞかなざわ歯科医院でご相談ください。仮に飛行機でいらしても入院する時間と経済的ロスを考えたら、お安いはずです。
 ちなみにアメリカではUCLAのインプラントセンターで盛んにrhBMP(=人工合成された人型骨形成因子)による骨造成とインプラントが行われています。海外によくいかれる方でしたらアメリカでの手術もいいと思います。
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